雑記:028 手作業でのミシン縫い


 ドール衣装というのは、小さい。
それは分かりきっていることなんだが、要するに作るのに細かな作業が多いということである。
以前にミシンについて触れたが、ひと針ずつ縫うスローな動作もよく行われる。
しかし、それでもミシンでは縫いづらい部分というのも割りとあるもんなわけで。

 例えば、ほんの1cm程度しかないスペースだったり、
あるいは、洋服の袖付けなど極端な曲線が長々と続くところだったり、である。
・・・いや、洋服の袖に関しては付ける順番が小さいという理由で本来と違うことによるんだが。

 とかく、どんなに気をつけていてもミシンで一気にやる以上、どうしてもズレることは多々ある。
ミシンでやるからズレるのだ、手縫いだとしたら絶対にズレることなどありえない。
でも手縫いは手縫いでなんか違うような気がする、なんか縫い目というか強度というか。

 では、ということで、だったら手縫いでミシン縫いをしてしまえば良いという結論に至る。
どうやるのか、そんなアホなことをする利点はあるのか。
説明はしてみるから、やるんなら勝手にやればいい。
先に結論から言うと、ミシンで縫うより遅いのはもちろんのこと、手縫いより遅い、すげぇ手間。
それでもやる、そうしないと出来ないのだからやるしかねぇだろうがよい。






 まず大前提として、ミシン針を使う。
要するにミシンという機械の内部でやっている作業を手でやるだけなんだから、当然。
つーか、そのミシンがやっている構造を理解している人は、こんな説明見るまでもないだろう。

 で、針に糸を通して、布に刺す。作業用の余剰として、縫う範囲より糸は長めにとっておく。
糸は糸巻きやボビンなどに繋がった状態ではなく、1本に切っておくこと。

 割愛しているが、もちろん縫い物なんだから布は1枚だけではないだろう。
この際、針の裏表と糸のつながりを要チェックのこと、これが割りと重要になる。
進行方向に対して、糸の短い方(縫わない部分)を後にもってくる。



 針を刺したら、若干針をゆるめて糸A(上糸)をややたるませる。
そしたらその時にできる穴に糸B(下糸)の短い方(縫わない部分)をつっこんでやる。
この際、つっこむ穴は進行方向の後にできた穴にいれてやるといいんだが、
最初のひと針だけはあまり気にしなくてもいい。
この段階では進行方向が明確に決まっていないので、どっちでも対処が可能というこった。

 

 そうしたら、糸Bを押さえながら針を引き抜く。
これでひと針の縫い目が出来上がるわけである。
綺麗に出来ない場合、両側の糸を引っ張るのもいいが、最初のひと目はあまり気にしなくて良い。
縫い進めていけば自然としっかりしてくるものである。



 次は縫い進めていくわけだが、進む距離は自由にするといい。
ミシンでも色々と縫い方によって違うんだから、そんなもん縫うもの次第だろう。

 進む場所が決まれば、また適当に針をぶっ刺して、ゆるめて穴を作る。
先にも言ったが、向きはよく見て確認すること。
見ていたつもりが実は逆になっていたというのはよくあること。



 さっきと同じように、穴に糸Bをつっこみ、針を引き抜く。
ぶっちゃけ、あとはひたすらこの繰り返しとなる、だけ。
延々と2つの糸を交互にしていくだけなんで、ほんとーに手間となるのがよく分かるだろう。
唯一の利点としては、手作業だから縫う場所が絶対にズレないという、先に書いたことだけである。

 慣れないうちは、縫った場所がほどけていくということも多いかもしれない。
特に糸の種類によっては、数センチ縫った状態でも最初の縫い目から順番に解けていくこともある。
手間になるが嫌だという場合は、最初の縫い目ができた時点で、片方の糸を針で反対側に通して、
2つの糸を結んでおくとややこしいことにならなくて良い。

 同じようなことをしている人も該当スレを見るかぎり少なからずいるようだが、
これからやってみる人は、ほんと時間がかかることだけは覚悟しておくといい。



 何度か書いたが、注意点としては糸Bをこっちの穴に入れないことである。
もしこっちに入れて針を引き抜くと、針が縫い目の間に取り残されるハメになってしまう。
糸Aをちょっとひっぱり、逆に糸Bの穴をもってきて、針から一旦糸をはずせばリカバーはできるが、
いちいち面倒なことなんで、できるだけ向きにだけは気をつけてやるといい。
(2010/12/18)
     
1/6ドール 「偽装の多いカフェ」

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