雑記:029 なんちゃってアイペイント


 絵里子にもやった、既成アイペに対する改造行為についてである。

 俺は今のところ、ちゃんとしたアイペをするつもりは毛頭ない。
そこまでして作りたいキャラがいない、というのが一応の名目ではある。
どちらかといえば、キャラを増やすことよりも、手持ちの好きなキャラを着せ替えする方が良い。
だったら労力を衣装に回せばいいという結論に至るわけである。
・・・そのくせロクに作れてないというのはどうなんだ、というのは何も言えんが;

 と、いうのは建前であって、その実は作る自信がないというのが一番である。
自信、と言ってもそれは普通にそこそこのモノを作れない、というわけじゃない。
確かにアイペ経験はないが、人間やれば気合と努力と根性である程度のことはできるだろう。

 しかし、それが「自分が納得できるもの」となると、できる自信はないわけで。
機械でやるような、それぐらい正確なものでなければ、どうせ自分は納得しない。
作ってもそのうち細かいミスやズレが気になってイヤになるのは目に見えている。

 また、そこまできっちりしたものを作るとなると、耐水性や耐圧性で優秀なVカラーでは難しい。
シャンプー、加熱へアセット、ヘッドを撫で回すなどの行為をするなら、リキテックスなど論外。
以前普通のラッカー塗料でソフビに塗ってみたが、触るだけでヒビ割れるやん。

 と、いう理由でやってこなかったわけなんだが、以前も書いた理由で絵里子は作った。
あの時はどうしてもそのままヘッドを使うわけにいかなかったからだった、わけなんだが、
それ以来ベルダンディーヘッドの出来と汎用性には気になるものがあった。

 ベルダンディーは年齢不詳の女神だが、若干大人な顔つきはしているものの、
目の形状は一昔前のアニメ・ゲームでは割とありきたりなデザインである。
なんなら、藤島作品であればそのまま流用できるキャラも結構いるわけである。
(逮捕しちゃうぞ! のドール2体は、実物で確認はできてないが、案外同じヘッドかもしれない)

 汎用性があり、俺好みな顔つきだから俺好みのキャラを作るヘッドに向いている。
尚且つアイペ済みだから、絵里子みたいに色を変えて再植毛するだけで完成度の高いヘッドになる。
俺好みで、俺が満足できるのが手軽に作れる、というのなら、やる価値は十二分にあるだろう。

 と、いう考えがあって、最近ベルダンディーを買い込んでいたわけである。
ヘッドが流用できるからといって、ベルダンディー自体も気に入っているから1体は残す意味もある。

 閑話休題。

 要するに、そのやり方というか、一連の流れである。
細かいことや技量に関しては個々人異なるだろうので、あくまでも参考として見るべし。






 やることは、「目の色(ハイライト)の変更と眉毛をヘアに合わせる」だけである。
ということで、まずは眉毛とベルダンディー特有の模様を消し、目の色部分を落とす。
塗料を落とす際には、Vカラー用のシンナーを(通称:Vカラシ)使うこと。
既製品ヘッドでも同様の塗料が使われているっぽいので、これじゃないと落としにくい。

 眉毛とかは気にすることもないが、目の部分は細い筆で少しずつ落としていくこと。
この程度の作業なら高い面相筆などは必要ない、ダイソーの細い目のやつで十分である。

 ある程度塗料を落とすと、色は残っていないがシンナーで表面がテカっている。
そういう場合はダイソーなどでも手に入る、メラミンスポンジで多少こすってやるといい。
あまりやりすぎると周囲の塗装も取れるので、必要な場所にだけ軽くしっかりとしておく。

 写真のようになれば、下準備は完了である。



 空いた目のスペースに色を塗っていく。
グラデーションとか、ハイライトとか色々やるべきことはあるが、とりあえずは1色置く。
色が決まれば、あとは大体どうすればいいか分かるもんである。
今回のコレの場合、白のハイライトのサイズや位置まで変えたが、それは後からの処理。

 で、事後の写真だけを見れば一見綺麗に出来ているように見えるだろうが、
実際は白目のとこにはみ出したり、黒の線が消えてしまったりしたんで、逐一修正したんよ。
だからVカラーは白とか黒とか茶とか、一通り揃えておくのがいい、まじで。

 安物の筆だから、かもしれないんだが、俺の場合は高価な専用筆でさえミスる自信があるねw
なんつーか、逆に細すぎる筆だとさ、手が震えて作業にすらならねーんだよ。

 写真の背後にあるのはスリムファンなんだが、Vカラーは揮発性がすごいから換気に注意。
臭いもそうだが、すぐ乾燥するから専用シンナーが湯水のように必要だったりする。



 あとは、眉毛。この場合は二重の線も入れた。
これまた完成写真だと綺麗に見えるが、ほんとここは小細工しまくりで完成までもってった。
線を描いてもさ、曲がったり太くなったりするんだよな。
だからさ、あえて必要な場所に太く塗料を置いといてさ、端からシンナーを付けた筆で削ったんよ。
じわじわ、ちょっとずつ、やればできるもんである。

 で、とりあえず自分が納得できるレベルにまではなったんで、写真のが完成。
あとはこれに植毛して、お湯かけて、散髪したらできあがりとなる。
ペイントした後にお湯、Vカラーだからこそできる芸当である。
逆に、こんな使いにくい塗料でイチから塗装するのは、ほんと自信が持てないわ。

 結局このキャラ何?
それはちゃんと仕上げてからの話であるが――、
実はあまり似てないw
(2010/12/18)
     
1/6ドール 「偽装の多いカフェ」

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